鯖江発、新発想のマスク『zibi』メガネのようにかけられてストレスフリー

ファッション By - UPDATE編集部 更新:

日本一のメガネの産地、福井県鯖江市から新発想のマスクが登場しました。

メガネの部品とマスクを掛け合わせた『ZiBi(ジビ)』をご紹介します。

メガネのように掛けられるマスク『ZiBi』

メガネ部品の製造、販売を行っている株式会社ササマタは、これまでにないマスク『ZiBi』を開発。

ZiBi(ジビ)

ヒモで固定するのではなく、耳に乗せる形なので、圧迫感が緩和されるのだとか。

メガネの部品を作ってきた会社だからこそ、耳に優しい形が実現したのです。

メガネのように取り外しができるので、イヤホンやピアスを装着していてもマスクの付け外しがスムーズ

ZiBi(ジビ)

また、メガネとの併用も可能です。

生地のサイズは2021年5月現在、MとLの2種類。それぞれに、耳掛け部分の長さを調節できる穴が3つ付いています。

ZiBi(ジビ)

<Point 1>
かけ心地を追求してきたメガネ部品メーカーとして、メガネへ干渉しないように耳にかけるパーツの幅や角度にこだわって設計。
メガネを使用される方でも着用することが可能。

<Point 2>
より多くの人にフィット感を。3段階の巾調整ができる構造。

<Point 3>
従来のゴムやヒモタイプのものに比べ、耳の後ろ、耳たぶなどへの摩擦や張力を大幅に軽減。
また圧迫感が抑えられ呼吸しやすい。

マスクの素材には、『ナノシルバーダンボールニット』という、ポリエステル系の生地を使用。

この生地の特徴は、縦方向に比べ、横方向の伸縮性が高いこと。縦方向に伸縮しないため、よくある『マスクのズレ落ち』が軽減されます。

一方、横方向には伸縮するため、顔の形に添ってしっかりとフィットし、隙間が生まれにくい理想的な形を実現しました。

耳にかける部分は、ナイロン樹脂製チタン製の2種類。布部分のカラーは、ホワイト、ブラック、アッシュベージュの3種類があります。

ZiBi(ジビ)
ZiBi(ジビ)

今後、ナイロン樹脂製や布部分は、カラーバリエーションを増やしていく予定とのことです。

クラウドファンディングで、目標金額を達成!

『ZiBi』は、商品開発にあたり、2021年1月14日から2月18日まで、クラウドファンディングサイト『Makuake』で応援購入を募集。

すると、目標金額の30万円を大幅に超える、1,000万円以上の応援購入が集まったのでした。

『Makuake』で『ZiBi』を応援購入したサポーターの元には、同年4月に商品が到着済み。

使用者からはこのような声が上がっています。

・応援購入をしていた『ZiBi』が届いた!ピアスにマスクのヒモが引っかかってケガをする不安から解放された!サイズが調節できるのも便利。

・耳裏が痛くなりにくい。耳にかかるパーツも軽くて、着け心地がすごくいいです。

・これ、本当におすすめしたい。ジャンプしてもずれないし、メガネとの併用も問題ないですよ。

・チタン製の『ZiBi』、かっこいい!高級感があって長く使えそう。個人的にベストなマスクです。

『ZiBi』を開発、販売する株式会社ササマタに話を聞いた

株式会社ササマタは、同月21~23日に、東京ビッグサイトで行われた『第13回販促EXPO夏』に出展。

『ZiBi』が実際に展示された出展ブースにお邪魔し、商品の営業担当である小須田 英(こすだ・すぐる)さんにお話をうかがいました。

ZiBi(ジビ)

「マスク着用によるストレスを軽減したい!」という想い

ZiBi(ジビ)使用シーン
ライター

『ZiBi』の開発に至った経緯を教えてください!

ZiBi(ジビ)
小須田さん

株式会社ササマタは、福井県鯖江市にある企業です。
『めがねのまちさばえ』で長年培ってきた地場産業の技術を取り入れて、何かできないかと社内全体で考えておりました。

小須田さん
小須田さん

マスク着用が日常生活の一部となっている中で、「耳にかけるヒモが痛い」「耳裏が赤くかぶれる」といった声も上がっています。
「マスクの着け心地の不具合を少しでも軽減したい」という想いから、『ZiBi』の開発、販売に至りました。

また、『ZiBi』に使用されているマスク布の部分は、同じ福井県の縫製会社と共同で開発。

『ZiBi』のパッケージデザインやプロモーションムービーなども、福井県のデザイナーやクリエイターとともに制作しています。

『ZiBi』は「地場産業の技術を用いて、世の中を明るくしたい」という想いが詰まった製品なのです。

『ZiBi』とメガネの併用、着け心地は?

ライター
ライター

小須田さんは『ZiBi』とメガネを併用されていますね。着け心地はどうでしょうか?

小須田さん
小須田さん

メガネと併用いただいても、まったく問題ありません。
従来のマスクと同様に違和感なく使用していただけますよ。

ZiBi(ジビ)

メガネと『ZiBi』を併用する小須田さん

小須田さん
小須田さん

私は、特に人が集まる場所に出る場合、『ZiBi』と不織布マスクで二重にしているんです。
マスクの2枚重ねとメガネの併用でも問題なくご使用いただけます。

不織布マスクのヒモを『ZiBi』に結びつけることで、2枚重ねでの使用も可能。

2枚分のマスクヒモによる負担が軽減されるのは嬉しいですね。

ナイロン樹脂製とチタン製の違いは?

ライター
ライター

耳にかける部分は、ナイロン樹脂製とチタン製の2種類。その違いはなんでしょうか?

小須田さん
小須田さん

ナイロン樹脂製のほうがチタン製よりも柔らかく、弾力性のある素材で、より耳にフィットします。
個人的に、仕事中など、長時間使用いただく際にはナイロン樹脂製の使用をおすすめします。

小須田さん
小須田さん

チタン製のほうは、高級感がありファッションを楽しみたい時や、フォーマルな場での着用にピッタリではないかと思います。
華やかなイヤリングにもよく合いますので、ぜひ試していただきたいです。

ZiBi(ジビ)

小須田さんによると、もともと、チタン製の製品化は予定していなかったといいます。

デザイナーにパッケージのデザインをお願いする際に、ナイロン樹脂製の試作品が間に合わず、形状を見せるために仮で用意した金属製のものを提出。

すると、デザイナーから「金属製の『ZiBi』、すごくかっこいいじゃないですか!」という声が上がったのだとか。

また、「大きなピアスも引っかからない!」と、新たな意見も得られたといいます。

小須田さん
小須田さん

私たちにはない観点からの意見で、正直驚きました。
アレルギー対策を考慮して、金属はチタンを採用。
クラウドファンディングでの販売に向け、メガネ職人が一つひとつ手作業で仕上げました。

小須田さん
小須田さん

チタン製は、まだ量産体制が整っておらず、生産数は限られているのですが、クラウドファンディングのサポーター様にも気に入っていただき…。
ありがたいことに、限定数での応援購入を募集していたチタン製は、すぐに完売しました。

今後はカラー展開、企業とのコラボも

『ZiBi』は、今後さまざまなカラー展開を考えているそうです。

小須田さん
小須田さん

布とメガネパーツの接合部に、印字が可能です。
また、ナイロン樹脂製については、カラーを変更することもできます。

小須田さん
小須田さん

今後は企業カラーとロゴを印字したコラボ商品の展開や、お客様からのオーダーメイドデザインなどにも挑戦したいですね。

機能性だけでなく、ファッションや企業とのブランドコラボなど、幅広い展開を見せそうな『ZiBi』。

マスクをコーディネートの1つとして楽しみたい人にとって、欠かせないアイテムになるかもしれません!

ZiBi(ジビ)

2021年5月10日から、一般販売開始!

『ZiBi』は株式会社ササマタのウェブサイトで販売予定。

2021年5月10日から一般販売を開始する予定とのことです。

『Makuake』でも即完売し、「再販してほしい」という声が多く上がったチタン製は、限定数での販売です。

一般販売でも即完売が予想されます。気になった人は、『ZiBi』のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。


[文・構成/UPDATE編集部]

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