ソーラーパネルって本当に充電できるの? 検証してみた結果に「マジか…」

ガジェット By - プラム 更新:

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地震や大雨など、頻発する災害に危機感を覚え、防災用品への関心が高まっているようです。

筆者もその1人で、気になっているアイテムがあります。

それは、太陽光で電気を生み出す『ソーラーパネル』です。これさえあれば、晴れている限りスマホのバッテリーを気にする必要はなくなるはず!

とはいえ、ソーラーパネルなんて使ったこともなく、どれほどの電気を生み出すのかも不明です。

そこで、モバイルバッテリーや充電器で有名なメーカー『Anker(アンカー)』のソーラーパネルを検証。どれくらいの電気を生み出すのかや、正しい充電方法などを詳しく紹介していきます。

アンカーのソーラーパネルを検証 設置状況で充電能力に大きな差

ソーラーパネルというと家の屋上などに設置された大きなものをイメージしますが、それでは持ち運ぶことができません。

防災リュックに入るサイズ感で、あまり重たくなく、さらに手を出しやすい手頃な価格のソーラーパネルを探してみました。

そして、見つけたのがアンカーのソーラーパネル『Anker Solix PS30 Portable Solar Panel(以下、PS30)』。

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折り畳んだ時のサイズはA4ノートくらいで、重さは1.1kg。厚みもそれほどありません。

これなら防災リュックに十分入るサイズ感でしょう。

詳しいスペックは後回しにして、早速充電を開始してみます!

「全然充電できてない…」 ソーラーパネルは設置の仕方に注意

太陽光を使うソーラーパネルの充電能力は、日差しの強さや天候に大きく左右されます。

今回、検証したのはまだまだ日差しの厳しい9月上旬の昼間で、天気は青空の広がる晴れ、条件としては悪くないでしょう。

日がしっかりとあたる場所に平面に設置して、スマホ(iPhone 15)をつなぎます。写真を撮っているだけで暑くなるくらい、十分な日差しを感じました。

充電マークがついているので、早くも充電は開始されているようです。

14:20の時点で87%のバッテリーが、どこまで回復するのでしょうか。ちょっとワクワクします。

しかし、しばらくすると影が迫ってきてしまったため、検証中断。それでも30分以上充電しているので、なんらかの変化はあるはずです。

40分間ソーラーパネルで充電した、スマホのバッテリーを確認してみると…。

ウソでしょ、まったく充電できてない!!!

「え、40分もやって1%も増えないの?」と、あまりの結果に愕然とする筆者。仮に1時間で1%増えたとしても、1日で10%程度しか充電できないでしょう。

これでは使い物にならない!

すでに日は少しずつ傾き始めているため、検証をするなら一刻の猶予もならない状況です。

部屋の中でもソーラーパネルに日を当てることはできないかと考えた結果。ソーラーパネルに開いている穴に付属のカラビナをさして、ハンガーに吊るすことにしました。

窓ごしですが思いの外、しっかりと日差しを受けることができたので、先ほどのスマホを再充電。

バッテリー残量は同じく87%で、15:12からスタートです。

ほかの仕事をしながら、充電を待っている筆者。先ほどの結果があるだけに、心配でなりません。

そわそわしながら、30分後にバッテリー残量を確認すると…。

おぉー!増えてる!!

30分の充電で8%ほどバッテリーが回復し、95%になっています!

さらに充電開始から1時間経った、16:12にバッテリー残量を確認すると、満充電状態。1時間で13%の充電に成功しました。

日差しの強いもう少し早い時間帯なら、もっと充電することもできそうです。これなら十分に使い物になるレベルといえるでしょう。

この充電量の差は、ソーラーパネルの設置の仕方の違いのようです。

「日が当たっていればいい」と考えて、床にソーラーパネルを設置した時は、まったく充電ができず、太陽光に対してほぼ垂直に設置すると、見違えるほどの性能を発揮しました。

屋上などに設置されているソーラーパネルが、太陽に向かって斜めになっている理由が分かりますね。

ソーラーパネルで充電をする時は、設置の仕方には注意が必要です。

また、充電するスマホなどが直射日光に当たると温度がかなり上がるので、日陰になるところに隠すようにしましょう。

アンカーのソーラーパネル・PS30の性能は? 口コミの評価

しっかりと充電できることが分かったPS30ですが、どのような性能を持っているのかを見ていきます。

畳んだ状態

広げた状態

最大出力は27wで、このサイズのソーラーパネルとしては十分な性能といえそうです。

PS30は本体以外にカラビナが2つ付いてきますが、充電ケーブルは付いていないので、個別に買い足しましょう。

充電ポートは、タイプAの差込口とタイプCの差込口の2つ。

2つ同時につないで充電をすることができるので、両方とも備えておくとよさそうです。

充電ポートのラバーキャップを閉じていれば、IP65の防塵・防水性能を持っているので持ち運びも安心。

本体の4つ角の穴は、付属のカラビナを通すことができるので、壁にぶら下げることもできます。

PS30のスペック

格納時:約22.4×27.2×4.3cm

展開時:約90.4×27.2×1.8cm

重さ:約1.1kg

防水・防塵:IP65

最大出力:27W

USB-C Output:5V=3A

USB-A Output:5V=2.4A

PS30の口コミや評価は? 

筆者的には、災害時用にぜひ持っておきたいアイテムの1つとなりましたが、口コミなどの評価はどうなのでしょうか。

ネットの口コミなどを調べてみると…。

・10分で5%くらい充電されていた。

・想像以上の性能で満足。

・災害時の非常用電源として有能。

このサイズのソーラーパネルとしては、十分な性能を感じている人がほとんど。災害時用に備えておくことで、かなり安心感があるようです。

「うまく充電ができなかった」という口コミもありますが、もしかしたら筆者と同じように設置の仕方が悪かった可能性もあるかもしれません。

購入をしたら、一度実際に使ってみるとよさそうです。

アンカーのソーラーパネル『Anker Solix PS30 Portable Solar Panel』 まとめ

初めてソーラーパネルを使ってみましたが、想像していた以上の性能に驚かされました。

時間帯や天候、設置状況などで充電量は左右されますが、緊急時の電源として十分役に立つでしょう。

筆者的に、ソーラーパネルを使う際に気を付けたいことは、以下の2点です。

・設置する時は、太陽光を垂直に受けられるようにする。

・充電するスマホなどは、日陰に入れておかないと高温になるので注意。

いつ電気が復旧するかも分からない災害時、こういったアイテムを持っているだけで安心感が違います。

防災グッズを買う際には、ぜひソーラーパネルも足しておいてくださいね。

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[文・構成/UPDATE編集部]

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