『ハクキンカイロ』って知ってる? 圧倒的な熱量でポッカポカの頼れるヤツ!

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ハクキンカイロを知っていますか。

100年以上の歴史を誇る日本生まれのオイル式カイロなのですが、「初めて聞いた」という人も多いでしょう。

それもそのはず。

ハクキンカイロは長らくの間、登山家や釣り人など、一部のアウトドア愛好者によって使われるアイテムでした。

しかし近年、クリーンでエコなカイロとして、日本だけでなく世界からも注目を集めているんです!

実際に使ってみると、その圧倒的な熱量に身も心も温められて…。

『ハクキンカイロ』100年以上愛され続ける3つの理由

『ハクキンカイロ』スタンダード

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ハクキンカイロは、液体燃料『ベンジン』を使って発熱するオイル式カイロです。

1923年に日本で誕生してから100年以上経ちますが、その仕組みや形はほとんど変わっていません。

近年のレトロブームで、その変わらない魅力が再評価され、ジワジワと人気が高まっています。

愛される理由①:圧倒的に暖かい

『ハクキンカイロ』と使い捨てカイロ

使い捨てカイロと比べると…

ハクキンカイロを使ってみてまず驚くのは、圧倒的な暖かさ。

その熱量は「使い捨てカイロの約13倍」といわれています。

また、発熱温度を一定に保ったまま長時間持続し、氷点下40℃以下の極寒でもその力を発揮することができるという優れもの。

筆者が購入した『スタンダード』サイズの場合、わずか25ccのべンジンで約24時間発熱が持続します。

愛される理由②:環境に優しい

『ハクキンカイロ』の燃料ベンジン

ハクキンカイロは、燃料であるベンジンを補充すればくり返し使えるため、使い捨てカイロのようにゴミになりません。

そして、すべての交換部品がそろっているため、半永久的に使うことができるという、とっても環境に優しいカイロなんです。

『ハクキン』とは、『白金』つまり『プラチナ』のこと。

ハクキンカイロが『プラチナの触媒作用』によって発熱していることに由来しています。

簡単に説明すると、ベンジンの気化ガスである『水素』が、プラチナの接触作用により『炭酸ガス』と『水』に分解されます。

ハクキンカイロは、その時に発生する『酸化熱』を利用した、安全でクリーンなハイテクカイロなんです。

愛される理由③:レトロでかわいい

『ハクキンカイロ』レトロでかわいいデザイン

発売当初からほとんど変わらないデザインも、ハクキンカイロが愛される理由の1つ。

レトロ感が漂うメタリックなボディーがとってもかわいいんです!

フタにデザインされているクジャクの模様は、デザイン性だけでなく、カイロの温度と持続時間を調節する通気孔の役割も果たしているのだとか。

『ハクキンカイロ』クジャクの模様

付属の専用袋もおしゃれなので、ついポケットから出して見せたくなってしまいます。

『ハクキンカイロ』手に持つ

『ハクキンカイロ』の使い方

『ハクキンカイロ』内容

使い捨てカイロと違い、ハクキンカイロを使うには少し準備が必要です。

面倒といえば面倒なのかもしれませんが、だからこそ生まれる愛着もハクキンカイロの魅力といえるでしょう。

燃料として使う『ベンジン』は、揮発性が高く引火しやすいため、火の取り扱いには厳重な注意が必要ですが、あとは難しいことはありません。

ステップ①:火口を取り外す

フタを開けると、火口(ひぐち)といわれる部分が現れます。

『ハクキンカイロ』火口

この中に、発熱に欠かせない『プラチナ触媒』が入っています。

『ハクキンカイロ』プラチナ触媒

この火口のサイドを掴んで、取り外します。

『ハクキンカイロ』火口のサイドを掴む

この時に少し力は要りますが、グイグイ引っ張っちゃってください。

ただし、下の写真のように火口を横から掴んではいけません。

『ハクキンカイロ』NGな掴み方

これだと、プラチナ触媒に指が触れてしまい、劣化を早めてしまう可能性があります。

火口を外す時に限らず、プラチナ触媒には絶対に触らないようにしましょう!

ステップ②:ベンジンを注入する

火口を外すと、本体内部にベンジンを染み込ませるための綿が詰まっているのが見えます。

『ハクキンカイロ』本体内部の綿

ここに付属の注油カップを挿し込みます。

『ハクキンカイロ』注油カップを挿し込む

注油カップをセッティングしたら、いよいよベンジンを注ぎます。

くり返しになりますが、ベンジンは揮発性が高く引火しやすいため、火の取り扱いには十分に注意し、必ず風通しがよい場所で作業してください。

また、ベンジンにはいろいろな種類がありますが、必ず『ハクキンカイロ指定』のベンジンを使うようにしましょう。

タカビシ化学 カイロ用NTベンジン

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カップ1杯分(12.5cc)で大体12時間暖かさが持続します。

『ハクキンカイロ』注油カップにベンジンを注ぐ

『スタンダード』サイズの場合、最大でカップ2杯分(25cc)を入れることができ、その場合の保温持続時間は24時間。

ベンジンの量で使用時間を調節できるのも、ハクキンカイロのイイところですよね。

カップにベンジンを注いだら、注油カップを90度回すと、自動的にベンジンが本体に吸い込まれていきます。

『ハクキンカイロ』注油カップを90度回す

最後に逆さにして、本体中央部分を軽く押してみてください。

『ハクキンカイロ』逆さにして本体中央部分を押す

ベンジンが適量なら何も出てきませんが、入れすぎた場合は余分なベンジンが出てきます。

ベンジンを入れすぎると、火を近付けた時に燃え上がり火口を傷めてしまう可能性があるため、この作業は必ず行ってください。

ステップ③:火口に火を近付ける

ベンジンを注入したら、火口を取り付け、カイロを立てて持ちながらライターなどの炎を3~5秒プラチナ触媒に近付けます。

『ハクキンカイロ』火口に火を近付ける

火を点けたい訳ではないので、あくまでも近付ける程度でOK。

見た目には変化がなくても、だんだんと本体が熱くなり始めます。

この時、本体を逆さにして火口を炙るのは絶対にNG

『ハクキンカイロ』火口を炙るのはNG

火口にススが付いて、劣化を早める原因になってしまいます。

ちゃんと触媒反応が始まったかを確かめたければ、下の写真のようにフタを火口に近づけてみてください。

『ハクキンカイロ』触媒反応開始の確認方法

水蒸気でフタがくもれば、触媒反応が始まっている証拠です。

ただ、触媒反応が始まると本体がどんどん熱くなってくるので、あえて確かめる必要もなさそうです。

後はフタをして専用袋に入れたら準備完了!

『ハクキンカイロ』専用袋に入れる

最終的には素手で持つことができないほど高温になるため、必ず専用袋に入れて使用するようにしてください。

『ハクキンカイロ』は安心安全!あったかい!

『ハクキンカイロ』とストーブ

ハクキンカイロは可燃性の燃料を使っているので、石油ストーブのようなイメージを持つ人もいるかもしれません。

去年の冬からハクキンカイロを使い始めた筆者も、初めは「ポケットで燃えたりしないかな?」とおっかなびっくりでした。

しかし、ハクキンカイロは化学反応を利用したカイロで、燃料を燃やして発熱している訳ではありません。

だから、もちろんポケットに入れても、たとえ逆さまになっていても、全然大丈夫

ベンジンがなくなれば自然に消えるので、使い終わったら放置でOKです。

息子のサッカーの付き添いで、外に居ることが多い筆者にとって、ハクキンカイロは本当に頼れる冬の相棒。

『ハクキンカイロ』寒い夜に使ってみる

使い捨てカイロは触れている部分だけが暖かいイメージですが、ハクキンカイロからはまるで温風が出ているかのような熱量を感じます。

冬の夜の寒空の下、ズボンのポケットにハクキンカイロを忍ばせて…。

『ハクキンカイロ』をズボンのポケットに入れる

上からダウンコートを着て、毛布を掛ければ完璧!

『ハクキンカイロ』コートの上から毛布

ダウンコートの中がポッカポカになりますよ。

『ハクキンカイロ』選べる3サイズ

ハクキンカイロのサイズは、『スタンダード』『ミニ』『ジャイアント』の3種類があります。

3つとも発熱温度は同じなのですが、入れられるベンジンの量が違うため、最大保温持続時間が違います。

【ハクキンカイロの最大保温持続時間】

『ミニ』:18時間(ベンジン量18.75㏄)

『スタンダード』:24時間(ベンジン量25㏄)

『ジャイアント』:30時間(ベンジン量50㏄)

ちょっとしたお出かけからアウトドアまで幅広い用途で使いたい場合は、最大24時間まで保温が持続する『スタンダード』がオススメ。

『ハクキンカイロ』スタンダード

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普段使いであれば、『ミニ』でも十分でしょう。

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最大30時間保温が持続する『ジャイアント』は、泊りがけの登山やキャンプなど本格的なアウトドアにうってつけのアイテムで、公式ショップの限定商品となっています。

用途に合わせて、自分に合ったハクキンカイロを選んでみてくださいね。

『ハクキンカイロ』は頼れる冬の相棒

『ハクキンカイロ』

あったかくてかわいくて、持っているとちょっと自慢できちゃうハクキンカイロ。

実際に使ってみると、本当にたくさんのメリットがあります。

【実際に使ってみて感じたメリット】

・速攻で暖かくなる。

・熱量は使い捨てカイロの13倍!

・レトロでかわいい。

・ベンジンの量で保温持続時間を調整できる。

・ゴミが出ない。

使い捨てカイロと違い、つど注油の手間があるからこそ、愛着も湧くというもの。

みなさんも、ポッカポカのハクキンカイロで寒い冬を元気に乗り切りましょう!


[文・構成/UPDATE編集部]

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