テレワークはサボりがちになってしまう? 対策方法を徹底解説

ビジネス By - UPDATE編集部 更新:

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2021年11月現在、政府が推奨する働き方改革の一環として自宅にいながら仕事をするテレワークの普及が進んでいます。

同年に総務省が発表した『令和2年通信利用動向調査』によると、2020年には58.2%の企業がテレワークを導入。

柔軟な働き方としてメリットが多い一方で、『サボり』が問題になっています。

この記事では、在宅勤務でサボってしまう人はどれくらいいるのか、サボり防止のための対策方法などをご紹介します。

テレワークでサボったことのある人はどれくらい?

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2020年12月に発表された株式会社マイナビの調査で「テレワーク中にサボったことはありますか?」という質問に「ある」と答えた人は74%。多くの人がテレワークでのサボったことがあると回答したのです。

在宅での仕事はオフィスとは違い、上司や同僚の目がない分、マイペースになりがちでどうしてもサボってしまうのが現状といえます。

上司や同僚の目がなく、自由な行動をとれるためにサボってしまうテレワーク。実際のサボりには次のようなものがあります。

・ネットサーフィン
・二度寝や昼寝
・家事や育児
・外出
・コーヒーブレイク
・飲酒
・副業

「少しの時間なら仕方ない」と思われるものから、業務に影響が出るものまでさまざまです。また、「テレワークでサボったことがある」と答えた人のうち、32%が「上司や同僚にバレた」と回答しています。

もちろん、サボりはバレなければよいものではなく、いろいろな悪影響をおよぼすため、なくしていきたいものです。

テレワークのデメリット

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テレワークでの適度な休憩は、仕事を効率的に進めるために必要ですが、休憩時間が長くなり、サボりが日常化してしまう場合があります。あまりにもサボりが増えると仕事が思うように進まず、会社からの評価も下がってしまうかもしれません。

テレワークのデメリットとして具体的には次のようなことが考えられます。

・「サボっている」と思われていると感じるストレス
・自己管理が難しくなる
・コミュニケーション不足による閉塞感

それぞれについて詳しく解説します。

「サボっている?」疑心暗鬼になり感じるストレス

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株式会社ヌーラボの調査によると、20代の約2人に1人が「テレワーク中、サボっていると思われているのではないかとストレスを感じている」と回答しました。

30代は34.8%、40代は29.3%、50代以上は30.3%と年代が上がるにつれて、こういったストレスを感じている人の割合はやや少なくなっていきます。

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また「他者に対してサボっているのではないかと思ってしまう」という人の割合は、20代は27.0%、30代は36.1%、40代は38.6%、50代以上は54.5%と、年代が高いほど高くなっているのです。

これは、年代が高くなるほど管理職が多く、部下のサボりが気になっていると考えられます。

管理職側からすると部下がサボれば、自分の管理責任がとわれる事態になりかねません。その心配がストレスになるようです。

2つの調査結果をみると、実際にサボっているかどうかに関わらず、上司と部下の双方が疑心暗鬼になっていることが分かります。

サボらずに真面目に業務を行っていても、テレワークでは証明する方法が少なく、それがかえってストレスになるのです。

当然のことながら、ストレスを抱えながらでは効率のよい仕事はできず、モチベーションも低下します。

自己管理が難しくなる

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テレワークは通勤などの手間がかからず、自宅で仕事できるのが最大のメリットです。しかし、自己管理が難しいという問題も。

会社に通勤していれば始業時間や昼食の時間、終業時間などが規則正しく決められていますが、テレワークではある程度、自分で自由に時間が決められます。

しかし、自己管理がきちんとできていないと、オンオフの切替えは難しいものです。「朝は一旦起きてパソコンに向かうものの、メールチェックなどひと通り仕事を終えると二度寝する」という人もいるのだとか。

自宅には誘惑が多く、誰も見ていないという解放感もあり、ついテレビやスマホを見るのに時間を費やしてしまいがちです

最初は少しの時間だったのに、日がたつにつれてサボる時間のほうが多くなってしまう可能性も。結果的に、『1日でこなせるはずの業務に数日費やしてしまう』という事態に陥ってしまう可能性があります。

コミュニケーション不足による閉塞感

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上司や同僚と直接会う機会が少なくなるテレワークでは、コミュニケーション不足による閉塞感が大きな問題といえるでしょう。

「自分を取り巻く負の状況を打開できない」と苦しんだり、「先行きがまったく見えない」と感じたりする人も少なくないようです。

閉塞感からイライラしたり、集中力が低下したりと、より仕事を効率的に進められない負の連鎖につながることも。

会社で仕事をしていれば、何かトラブルや悩みがあった時でも、上司や同僚に相談しやすいでしょう。

しかし、テレワークでは気軽に話しかけられないため、1人で悩みやトラブルを抱え込んでしまうことが懸念されます

他者に話せばささいなことでも、悩みを抱え込んでいる状態が続けば、辞職せざるを得ない事態や顧客とのトラブルなど、大きな問題につながるかもしれません。

サボりがちな人たちにおすすめの仕事方法

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サボりが常態化すると罪悪感からストレスを感じたり、やるべき仕事を期日までに終えられなかったりと、サボった本人だけでなく同僚や企業側にも悪い影響をおよぼします。

テレワークが導入されサボりがちになった人は、サボらない方法を実施しましょう。

サボりがちな人におすすめの仕事方法には、次のようなものがあります。

・オフィス環境に近い場所で仕事をする
・コミュニケーション方法を見直す
・自己管理を徹底する
・適度な休憩時間

それぞれについて詳しく解説します。

オフィス環境に近い場所で仕事をする

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テレワークでサボりをなくすには、働く環境作りが大切です。

自宅は誘惑が多く、監視する人もいないことから、サボりやすい環境といえるでしょう。仕事場所をコワーキングスペースなどに変えるのも有効な方法です。

しかし、コワーキングスペースでは料金が発生します。テレワークの普及でサービスがより向上し、お得な料金が設定されているとはいえ、毎日の利用は負担になるでしょう。

会社から経費として支給されていれば別ですが、多くの場合は自腹

コワーキングスペースの利用は週に何度かにとどめ、自宅での作業を中心にするほうが経済的です。

自宅に集中できるワークスペースを作るため、サボりのもとになるものを排除するのがよいでしょう。テレビのない部屋で周りに雑誌やマンガを置かないなど自分なりに工夫してみましょう。

デスクの周りには仕事に関連するものだけを置くようにするのです。

気軽に個室が作れる、テレワーク用のパーテーションや室内テントも販売されています。日中、家族が自宅にいて集中できない人は、これらのアイテムを活用し、落ち着けるワークスペースを作りましょう。

また、テレワーク用のデスクやイスを購入し、作業環境を整えることもおすすめです。

コミュニケーション方法を見直す

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テレワークは、社員同士のコミュニケーションが非常に重要です。

定例の会議やミーティングだけでは、オフィスで勤務している時と比べてコミュニケーションが希薄になってしまいます。

気軽に仕事の進捗状況を報告したり相談したりできるコミュニケーションの時間を増やすようにしましょう。

上司や同僚との雑談も、業務に関係ないように思えますが、近年その必要性が見直されています。

2020年に株式会社リクルートは、テレワーク中に雑談をしている人としていない人を比較調査。

雑談をしていない人のほうが「テレワークでのストレスを解消できていない」という結果が出ています。

同僚と雑談をすることで、真面目な会議では得られない安心感が得られますよね。雑談によるコミュニケーションを大切にすれば、閉塞感が和らぐだけでなく、気分転換にもなり、よい影響を与えてくれるでしょう。

自己管理を徹底する

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自己管理の徹底は、サボり防止に欠かせないものです。

オンオフのメリハリをつけるためにも、朝はオフィスに通勤する時と同じ時間に起き、太陽光を浴びましょう。着替えもパジャマではなく、きちんと着替えて仕事モードに入るのがベストです。

仕事を始める前には、1日のやるべきことをタスク化して、優先順位を付けて一つひとつこなしていきましょう。小さなタスクでも完了すると達成感が得られ、仕事に対するモチベーションアップにつながります。

適度な休憩時間

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1日中ずっと仕事を続けていると、ストレスがたまり、作業効率や集中力が下がる原因になります。テレワークでは、適度な休憩時間を確保するように心がけましょう

コーヒーを飲んだり好きな音楽を聴いたりする時間も必要です。25分に一度、5分間の休憩時間をとる『ポモドーロ・テクニック』と呼ばれる作業方法も試してみてください。

また、通勤の必要がないテレワークは運動不足になりがちです。デスクの前に座りっぱなしではなく、簡単にできるストレッチを取り入れたり、食後に近所を散歩がてらウォーキングしたりするのもおすすめ。

適度な休憩時間や運動を取り入れることで、リフレッシュでき、また新鮮な気持ちで仕事に臨めます。

テレワークのサボり防止に役立つ便利なツール

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テレワークの普及とともに、さまざまなツールが開発されています。テレワークの仕事管理やサボり防止に役立つツールには、次のようなものがあります。

・時間管理ツール
・コミュニケーションツール
・監視ツール

こうした便利なツールを積極的に利用すれば、生産性の向上につながります。それぞれの特徴などを詳しく解説するので、確認していきましょう。

時間管理ツール

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時間管理ツールは決められた期間内に仕事を終わらせ、大きな成果を上げるのに役立ちます。

個人だけにとどまらず、チーム全体の作業状況が可視化できるツールがおすすめです。作業の進捗状況や作業時間がひと目で分かり、自己管理ができ、サボり防止にもつながります。

なかにはSNS感覚で利用できるコミュニケーション機能が付いているツールもあり、コミュニケーション不足も一気に解消することが可能です。

チームでプロジェクトを進めている場合は、一人ひとりの進捗状況が可視化されてチーム全体に共有されるため、おのずとサボりもなくなるでしょう。プロジェクト管理が一元化でき、非常に便利なビジネスツールでもあります。

コミュニケーションツール

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社内メールよりも手軽にコミュニケーションがとれるのがビジネスチャットなどのコミュニケーションツールです。

『zoom』や『Chatwork』『Slack』などを上手に使い分け、円滑なコミュニケーションをはかりましょう。ビジネスに特化し、タスク管理やプロジェクト管理ができるツールもあります。

仕事の打ち合わせももちろん必要ですが、気軽に同僚と雑談できるツールも用意しておくとよいでしょう。チャットにとどまらず、時にはビデオ通話などで直接話すのもおすすめです。

監視ツール

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監視ツールは、企業側が『従業員がテレワーク中にサボっていないか』を確認するためのツールです。

監視の種類は多岐にわたり、勤怠管理をするものから、テレワーク中に社員が業務に無関係のウェブサイトにアクセスしていないかをチェックするものまであります。また、キーボードやマウスの動きを検知して仕事を進めているかを監視するツールも。

これらは企業のトップや管理職側には、従業員を監視するための有効なツールであり、従業員側のサボり防止になります。

しかし、従業員が「監視されている」とストレスを感じることもあるので注意が必要です。導入する前に慎重に検討して、従業員の意見も聞いたうえで取り入れるかどうかを決めることをおすすめします。

自分なりの方法でテレワークを快適にしよう!

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テレワークでは、サボったことのある人が多いことが分かりました。

しかし、サボりによる罪悪感がストレスになることも。

サボりグセのある人は、サボり防止に努めましょう。

快適にテレワークで仕事ができるようになれば、モチベーションがアップし、よい成果につながるかもしれません。

効率的に仕事を終わらせて、プライベートな時間を楽しんではいかがですか。


[文・構成/UPDATE編集部]

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