「意味ない」と思ってた『スマホクーラー』を検証してみたら… まさかの効果に驚いた! ガジェット By - あずま 更新:2025-06-20 炎天下でスマホを使っていると、温度が極端に上がり動作が遅くなったりアプリが強制終了したりする場合があります。 特に動画撮影やゲームなど負荷がかかりやすい使い方をしているとすぐアチアチに…。 そんな時に使ってみたいアイテムといえばスマホ用の冷却クーラーですが、正直「意味ないのでは…?」と疑っていませんか。 そこで今回は、エレコムの『スマホクーラー』を実際に使って検証してみたので、その様子をお伝えします。 結論を先に述べると、ちゃんと効果がありましたよ! エレコムのペルチェ式『スマホクーラー』 今回検証に使用するアイテムはエレコムの『スマホクーラー』。 Amazonで見る 楽天市場で見る 電気を流すと片面が冷却されもう一方の面が発熱する、『ペルチェ素子』が搭載されています。 冷却面をスマホに触れさせ、発熱面は内臓のファンで放熱して温度を下げる仕組みです。 手のひらサイズかつ軽量で、ケーブルやモバイルバッテリーなどと一緒にポーチに入れて持ち運びやすい設計です。 側面には給電用のUSB Type-Cポートが搭載されていました。 電源やボタンなどは一切搭載されておらず、ケーブルの抜き挿しだけで動作する非常に割り切った作りになっています。 ホルダー部分はバネで伸縮するので、横幅が65~85mmまでのスマホに固定可能です。 筆者は横幅78mmのスマホで検証してみましたが、問題なく着脱できました。 真夏日の屋外で冷却効果を検証! 早速屋外で『スマホクーラー』の効果を検証してみましょう。 まずは気温31℃の晴天の日、スマホで約5分間8K動画を撮影して温度を上げてみます。 スマホ内部のバッテリー温度を監視するアプリを確認してみると、温度は41.9℃。 さらに、非接触式の温度計で計測できた表面温度は43.6℃でした。 元のバッテリー温度は29.5℃だったので10℃以上も上がっており、スマホを握っている手にも熱さが伝わってくるほどです。 この状態で『スマホクーラー』を装着し、冷却を開始します。 約3分経過すると、内部も表面も37.3℃まで下がりました。 下がった状態で8K動画の撮影を再開すると5分間経過してもバッテリーの温度は38℃台をキープしていたので、明らかに発熱が抑えられています! 冷房の効いた室内でも効果は十分 スマホが熱くなるのは、炎天下の屋外だけではありません。 エアコンが効いた心地よい室内でも、負荷の高いゲームをプレイしていればスマホはあっという間に熱くなります。 ということで、ここからは室内で『スマホクーラー』の実力をチェックしてみましょう! 方法は、ベンチマークアプリを使用してスマホの温度を強制的に上げ、『スマホクーラー』がある状態とない状態での温度の下がり方を比較します。 ベンチマークアプリとは? スマホに意図的に負荷をかけ、性能を数値化して比較するアプリのこと。今回は性能の数値は無視して、温度にのみ注目します。 まずは、何も付けていない素の状態でベンチマークアプリを実行。 アプリが動作を停止した後の温度は43.2℃で、そのまま約10分放置すると32.6℃まで下がりました。 時間を空けて再度ベンチマークを実行すると、温度が42.2℃まで上昇。 すかさず『スマホクーラー』を装着すると、約5分で31℃まで下がりました。 結果を比べてみると、明らかに『スマホクーラー』を装着した時のほうが素早く冷却されています! また、アプリ実行中にもスマホクーラーを装着してみたところ、何もない状態だと温度が43℃まで上がったのに対して、『スマホクーラー』を装着していると最大温度が38℃まで抑えられていました。 つまり、負荷の高いゲームをプレイする時に『スマホクーラー』をセットしておけばスマホが熱くなりにくく、高いパフォーマンスを長時間維持するのに役立つといえます。 気になったポイント 最後に、使っていて気になったポイントを2つ紹介します。 まずは、付属ケーブルの片側がType-A端子であること。 外で使う場合、Type-Aポートを搭載するモバイルバッテリーか両方がType-Cのケーブルを別途用意しなければならず、少し使いにくいかなと感じました。 もう1点は、スマホを挟んで固定する仕組みのため、機種によっては端末のもっとも熱い部分にセットできないこと。 筆者のスマホはカメラの横がもっとも熱くなるのですが、カメラのレンズに干渉するのでそこをダイレクトに冷却することはできませんでした。 とはいえスマホの冷却自体は問題なくできるので、十分に満足できる製品だと感じています! 『スマホクーラー』を活用して夏を乗り切ろう! 「スマホクーラーって意味ないのでは?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると冷却性能には確かな効果がありました。 屋外でも屋内でも温度上昇をしっかり抑えてくれるので、夏の暑さによるスマホのパフォーマンス低下やアプリの強制終了などを防ぐうえで十分に信頼できるアイテムといえそうです。 改善に期待したいポイントもありますが、それを差し引いても「意味ない」と切り捨てるのはもったいない実用性を感じました。 スマホの発熱に悩んでいる人は、対策のひとつとして『スマホクーラー』の導入を検討してみてはいかがでしょうか! Amazonで見る 楽天市場で見る [文・構成/UPDATE編集部] 出典 Amazon/楽天市場 関連ワード スマホ検証 この記事をシェアする Share Post LINE
炎天下でスマホを使っていると、温度が極端に上がり動作が遅くなったりアプリが強制終了したりする場合があります。
特に動画撮影やゲームなど負荷がかかりやすい使い方をしているとすぐアチアチに…。
そんな時に使ってみたいアイテムといえばスマホ用の冷却クーラーですが、正直「意味ないのでは…?」と疑っていませんか。
そこで今回は、エレコムの『スマホクーラー』を実際に使って検証してみたので、その様子をお伝えします。
結論を先に述べると、ちゃんと効果がありましたよ!
エレコムのペルチェ式『スマホクーラー』
今回検証に使用するアイテムはエレコムの『スマホクーラー』。
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電気を流すと片面が冷却されもう一方の面が発熱する、『ペルチェ素子』が搭載されています。
冷却面をスマホに触れさせ、発熱面は内臓のファンで放熱して温度を下げる仕組みです。
手のひらサイズかつ軽量で、ケーブルやモバイルバッテリーなどと一緒にポーチに入れて持ち運びやすい設計です。
側面には給電用のUSB Type-Cポートが搭載されていました。
電源やボタンなどは一切搭載されておらず、ケーブルの抜き挿しだけで動作する非常に割り切った作りになっています。
ホルダー部分はバネで伸縮するので、横幅が65~85mmまでのスマホに固定可能です。
筆者は横幅78mmのスマホで検証してみましたが、問題なく着脱できました。
真夏日の屋外で冷却効果を検証!
早速屋外で『スマホクーラー』の効果を検証してみましょう。
まずは気温31℃の晴天の日、スマホで約5分間8K動画を撮影して温度を上げてみます。
スマホ内部のバッテリー温度を監視するアプリを確認してみると、温度は41.9℃。
さらに、非接触式の温度計で計測できた表面温度は43.6℃でした。
元のバッテリー温度は29.5℃だったので10℃以上も上がっており、スマホを握っている手にも熱さが伝わってくるほどです。
この状態で『スマホクーラー』を装着し、冷却を開始します。
約3分経過すると、内部も表面も37.3℃まで下がりました。
下がった状態で8K動画の撮影を再開すると5分間経過してもバッテリーの温度は38℃台をキープしていたので、明らかに発熱が抑えられています!
冷房の効いた室内でも効果は十分
スマホが熱くなるのは、炎天下の屋外だけではありません。
エアコンが効いた心地よい室内でも、負荷の高いゲームをプレイしていればスマホはあっという間に熱くなります。
ということで、ここからは室内で『スマホクーラー』の実力をチェックしてみましょう!
方法は、ベンチマークアプリを使用してスマホの温度を強制的に上げ、『スマホクーラー』がある状態とない状態での温度の下がり方を比較します。
ベンチマークアプリとは?
スマホに意図的に負荷をかけ、性能を数値化して比較するアプリのこと。今回は性能の数値は無視して、温度にのみ注目します。
まずは、何も付けていない素の状態でベンチマークアプリを実行。
アプリが動作を停止した後の温度は43.2℃で、そのまま約10分放置すると32.6℃まで下がりました。
時間を空けて再度ベンチマークを実行すると、温度が42.2℃まで上昇。
すかさず『スマホクーラー』を装着すると、約5分で31℃まで下がりました。
結果を比べてみると、明らかに『スマホクーラー』を装着した時のほうが素早く冷却されています!
また、アプリ実行中にもスマホクーラーを装着してみたところ、何もない状態だと温度が43℃まで上がったのに対して、『スマホクーラー』を装着していると最大温度が38℃まで抑えられていました。
つまり、負荷の高いゲームをプレイする時に『スマホクーラー』をセットしておけばスマホが熱くなりにくく、高いパフォーマンスを長時間維持するのに役立つといえます。
気になったポイント
最後に、使っていて気になったポイントを2つ紹介します。
まずは、付属ケーブルの片側がType-A端子であること。
外で使う場合、Type-Aポートを搭載するモバイルバッテリーか両方がType-Cのケーブルを別途用意しなければならず、少し使いにくいかなと感じました。
もう1点は、スマホを挟んで固定する仕組みのため、機種によっては端末のもっとも熱い部分にセットできないこと。
筆者のスマホはカメラの横がもっとも熱くなるのですが、カメラのレンズに干渉するのでそこをダイレクトに冷却することはできませんでした。
とはいえスマホの冷却自体は問題なくできるので、十分に満足できる製品だと感じています!
『スマホクーラー』を活用して夏を乗り切ろう!
「スマホクーラーって意味ないのでは?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると冷却性能には確かな効果がありました。
屋外でも屋内でも温度上昇をしっかり抑えてくれるので、夏の暑さによるスマホのパフォーマンス低下やアプリの強制終了などを防ぐうえで十分に信頼できるアイテムといえそうです。
改善に期待したいポイントもありますが、それを差し引いても「意味ない」と切り捨てるのはもったいない実用性を感じました。
スマホの発熱に悩んでいる人は、対策のひとつとして『スマホクーラー』の導入を検討してみてはいかがでしょうか!
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[文・構成/UPDATE編集部]