母の日の花を救う『フラワーロス救出プロジェクト』 SNSで共感の輪

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※写真はイメージ

母の日に贈る定番のプレゼントといえば、カーネーションなどの花でしょう。

一方で、母の日のために生産されたものの、売れ残ってしまった花が大量に廃棄される『フラワーロス』が問題となっています。

母の日のために生産された花を救いたい!

農林水産省によると、家庭での花の消費がもっとも増加するのは、5月にある母の日のシーズンなのだとか。

年間に生産される花の約4分の1は、母の日のシーズンに向けて作られているといいます。

恵方巻が節分の日を過ぎると大量に廃棄される『フードロス』と同じく、母の日の花も、当日を過ぎると需要が減り、大量に廃棄されてしまうのです。

さらに、2021年の母の日には、各地で緊急事態宣言が発令されており、大型ショッピングセンターや百貨店などが休業。

母の日のために生産された大量の花が行き場を失いました。

SNSで『フラワーロス救出プロジェクト』若い世代が共感

株式会社mavieの代表であるAyaさんは、母の日に関するフラワーロスの状況を知り、廃棄される花の販売を行う臨時サイトを、同月6日に24時間限定で開設。

自身のSNSで、廃棄される花を救う『母の日フラワーロス救出プロジェクト』を発信し、多くの人に呼びかけました。

すると、若い世代を中心に共感の輪が広がりわずか1日で約2万8千本の花が救出されたのです。

全国のお母様方、いつも家事に仕事に育児におつかれさまです。

そしてプロジェクトにご賛同いただいた皆様、本当にありがとうございました!

1日限定の特設サイトを作り、約20000本の廃棄予定のお花を皆様の元に母の日へのギフトとしてお届けしました。

コロナ禍で休業せざるを得なくなった百貨店のお花屋さん、全国各地の花市場さん、農家さんに少しでも貢献できたと思うと、嬉しい気持ちでいっぱいです。

shirakur_a ーより引用

Ayaさんは、販売サイトの運営や、問い合わせ対応を1人で担当したほか、現場で梱包や発送作業も行ったといいます。時には、徹夜での作業になる日もあったのだとか。

プロジェクト第1弾の発送準備風景

行き先を失った花を運ぶAyaさん

市場価格によって、廃棄せざるを得ない生産者

花の生産者は、市場での価格が下落すると、輸送費や梱包にかかる人件費で採算割れしてしまうため、出荷したくてもできないことがあるそうです。

その場合、『生産調整』として、大切に育てた花を廃棄せざるを得ないのだとか。

また、生産者は需給バランスの乱れに応じた価格の乱高下に振り回され、安定的な収入の確保が難しいといいます。

生産者はフラワーロスのほか、生産や経営を続けることが困難になるなど、さまざまな課題を抱えているのです。

Ayaさんは、「『適量作って、適量売って、適量買う』という無理のないサイクルを、生産者、事業者、消費者のみんなで作っていけたらいいな」と語っています。

『母の日フラワーロス救出プロジェクト』第2弾!

『第1弾 母の日フラワーロス救出プロジェクト』の後にも、行き先の決まらない花がまだまだ大量にあったのだとか。

そこで、Ayaさんは『母の日フラワーロス救出プロジェクト』の第2弾を企画しました。

同月9日から、特設サイトで行き場を失った花の販売を行っています。

【第2弾 母の日フラワーロス救出プロジェクト】

<販売日時>
2021年5月9日(完売次第終了)

<販売価格>
ラッピングなし:3,900円(税込・送料別)
ラッピングあり:4,900円(税込・送料別)

<販売商品>
・カーネーション30本+おまけ10本
・バラ20本+おまけ10本
・ガーベラ40本+おまけ10本
※どの商品にも、「少し短い」「少し曲がっている」などの理由から規格外となってしまったカーネーション10本をおまけとして同梱。

<特設サイト>
特設サイトURL:第2弾 母の日フラワーロス救出プロジェクト

誰かに贈るだけでなく、自分のために購入してもいいでしょう。

『母の日フラワーロス救出プロジェクト』の企画をきっかけに、さまざまな『ロス問題』について考えたいですね。


[文・構成/UPDATE編集部]

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