ぶっちゃけ保存食って美味しいの? 賞味期限切れのアレンジレシピも

グルメ By - プラム 更新:

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震災や大雨など、災害のニュースが増えた昨今、防災意識が高まり、非常時の飲料や保存食などを備蓄している人も多いでしょう。

とはいえ、まだまだ浸透していないのも事実。

その理由の1つが「保存食っておいしいの?」という疑問です。

長期保存ができる分、味はそれなりでレパートリーも少なそうなイメージがあります。

実際に保存食はおいしいものなのかを実食。賞味期限が切れそうになった保存食のアレンジレシピも一緒にご紹介します。

保存食って美味しいの? 実際に食べてみたら

保存食というと、缶詰や乾パンなど、味気ない食べ物のイメージが強かった筆者。調べてみると、意外とレパートリーの多いことが分かりました。

今回は、5年という長期保存に対応しつつ、さまざまな味にチャレンジできそうな12種類の保存食がセットになったものを購入。

尾西食品の保存食

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以下が12種類のセット内容です。

・白飯

・五目ご飯

・わかめご飯

・きのこご飯

・松茸ご飯

・赤飯

・山菜おこわ

・ドライカレー

・チキンライス

・えびピラフ

・白がゆ

・梅がゆ

このうち8種類は、えびやかになどの『アレルギー物質(特定原材料等)28品目不使用』なので、アレルギーを持っている人でも安心して食べることができます。

災害時だと食べるものの選択肢が狭まってしまいがちなので、こういった配慮があるのは嬉しいところです。

尾西食品の保存食

アルファ米を使用した保存食なので、食べる時に必要なものは水分だけ。

熱湯だと15分ほどで食べれるようになりますが、水だと60~70分ほど時間がかかります。

尾西食品の保存食

とはいえ、熱湯を用意するのが難しい災害時でも、水さえあれば食べられるので便利です。

アルファ米の保存食を作る! おすすめはやはり熱湯

できあがりの違いを見るために、五目ご飯を水で、ドライカレーを熱湯で作ることに。

開封してスプーンや調味料、乾燥材を取り除いて、指定の湯量を入れます。

乾燥材は結構下のほうに入っているので、取り忘れに注意しましょう。

尾西食品の保存食
尾西食品の保存食

奥に入っているので注意!

熱湯を入れてかき混ぜ、待つこと15分。できあがったドライカレーから実食です。

尾西食品の保存食
尾西食品の保存食

袋のままでも食べられるのですが、全体像が分かりづらいので皿に盛ることにします。

尾西食品の保存食

保存食ってこんなに量多かったっけ?

災害時用の食事というと、少量を大切に食べるイメージがあっただけに、量の多さにびっくり!

一般的な茶碗に入れると1.5杯分はありそうなので、男性でも満足できそうです。

気になるお味は、カレーの風味はしっかりとありつつ、全体的に優しく薄めの味付け。日常的に食べたくなるほどおいしいとはいいませんが、災害時に食べられたら嬉しい一食でしょう。

尾西食品の保存食

続いて水で60分かけて戻した、五目ご飯を食べていきます。

こちらも皿に盛ってみると、先ほどと同じくらいの量が!

災害時なら嬉しいところですが、立て続けに食べるとなると痛い誤算です。

尾西食品の保存食

こちらも薄めの味付けですが、具材にはしっかりと味が染みているので、一緒に食べるとちょうどよく感じます。

だしの風味もきいているので、ほっとする味わいです。

ただ、水で作ったために60分という待ち時間があったことと、冷めたご飯を食べているような感覚があるため、おいしさが半減しているように感じられます。

アルファ米をおいしく食べるには、できるだけ熱湯を使って戻すほうがよさそうです。

ほかのご飯も食べてみましたが、全体的に味付けは薄めで具材に濃い味付けがされているように感じました。

「めちゃくちゃおいしい」とはいえませんが、昔の保存食の味気なさを払拭できる味わいといえるでしょう。

保存食の賞味期限が切れそう! 簡単アレンジでちょっとした一品に

長期保存ができるといっても、数年後には賞味期限がきてしまう保存食。

必要になるような災害はきてほしくないものの、食べずに賞味期限を切らしてしまうのはもったいないです。

尾西食品の保存食

具材が入っているものなら、塩コショウなどで味をととのえて、普段の食事に紛れ込ませることもできるでしょう。

ただ、今回入っていたおかゆはどうしたらいいものかと…。

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介護食にも使える『ユニバーサルデザインフード』なのですが、日常で食べるとなると一工夫欲しいところです。

米の柔らかさを生かしつつ、なんとかできないかと考えた結果!このようなアレンジレシピを生み出しました!

簡単なので、賞味期限の近づいている保存食があれば、ぜひ活用してみてくださいね。

鶏のささみ茶漬け

まずは梅がゆを使うために考えたのが、ささみを使ったお茶漬けレシピです。

必要な材料

・梅がゆ

・ささみ 2つ

・お茶漬けの素 1袋

・だしの素 1袋

・水 300cc

鍋に水とだしの素を入れて、沸騰するまで火にかけます。その間にささみの筋を取りましょう。

水が沸騰したら鍋にささみを入れてフタをして、もう一度沸騰するまで火にかけます。

沸騰したら火を止めて、そのまま5分待機。

5分したらささみを取り出し、だし汁を120ccほど梅がゆに入れて15分待ちます。

ささみが冷えたら、細かくほぐしておきましょう。

かゆができたら皿に移し、ささみを乗せてお茶漬けの素を振りかけます。

残っただし汁をかけて、付属の梅しそを適量振りかけたら完成です。

イカ墨のリゾット風

続いて使うのは、食塩が付属で入っているだけの白がゆ。味付けすら自分で調節するとは…シンプルの極みです。

どうしようかと頭を悩ませてひねり出したのは、パスタソースを使ったシンプルなメニュー。

味が付いていないことを逆手に取り、イカ墨のパスタソースを使ってリゾット風の一品を作ってみます。

必要な材料

・白がゆ

・イカ墨パスタソース 1袋

・トマト 半玉

・バター 10g

まずは130ccの熱湯を白がゆに入れて、先にかゆを作っておきましょう。

その間に、トマトを1cm角に細かく切っておきます。

かゆができたら、フライパンにイカ墨パスタソースと一緒に入れて少し煮詰めましょう。

水分が飛んだら火を止めて、バターを入れたら混ぜて溶かします。

後は皿に盛って、トマトを飾ったら完成です。

ぶっちゃけ保存食は美味しいの?  まとめ

全体的に薄味のものが多くありましたが、保存食としてはおいしく食べることができました。

なによりレパートリーが多くメニューが選べるということは、災害時において楽しみの1つとなるでしょう。

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とはいえ、ご飯だけでは災害時のストレスを軽減しきれないこともありそうです。

いざという時に甘みが緊張を和らげてくれたり、ちょっとしたリフレッシュに使えたりするかもしれません。

長期保存ができるようかんなどの甘味も、保存食として持っておくといいですよ。

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保存食の実食というとこで、味気ない食事になるかと思いきや、バラエティ豊かなメニューが楽しめました。

水でも熱湯でも調理することができるアルファ米の保存食は、災害時に大活躍しそうなのでおすすめですよ。


[文・構成/UPDATE編集部]

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