透明、半透明のマスクが登場!ゴム紐もなし…? 不思議な構造のマスクを試してみた

生活雑貨 By - UPDATE編集部 更新:

コロナ禍で、マスクの着用が欠かせないものとなり、さまざまなタイプのマスクが開発されています。

そんな中、ゴムひもがなく、呼吸がしやすいマスクが登場しました。

ゴムヒモなしで使用できる『ブレススクリーン』

株式会社DOUBLE-Hが開発した、『BREATHE SCREEN(ブレススクリーン)』をご紹介します。

『ブレススクリーン』の特徴がこちら。

・ゴムヒモなしで着用が可能(ヒモ付きでの装着も可能)。
・シリコーンゴムで固定。
・別売りの専用ネックストラップで首にかけられる。
・独自の立体構造で、口元の空間を確保。呼吸がしやすい。
・消毒用アルコールでの消毒、もしくは丸洗いが可能。

耳にかけず、シリコーンゴムで固定するため、耳裏が痛くなりにくく、大きめのピアスを着けていてもゴムひもが引っかかることがありません!

独自の立体構造で、口元の空間を確保しているため呼吸がしやすく、ヨガやジョギングの際にも使用できますよ。

口元を覆うスクリーン部分にはPET素材を使用しているので、消毒用アルコールでや丸洗いでの消毒が可能。清潔に、繰り返し使用することが可能です。

専用のネックストラップで首にかけることができるので、一時的に外す時など、置き場所に困ることはありません。

豊富なカラー展開!透明、半透明も

『ブレススクリーン』はカラーバリエーションが豊富。

中でも特におすすめしたいのが、透明、半透明の『ブレススクリーン』です!

従来のマスクでは、表情が見えないという点が大きな問題でした。

『ブレススクリーン』は、PET素材なので透明、半透明が可能となったのです。

半透明の『ブレススクリーン』なら、呼気による曇りやスクリーン内に付着した飛沫なども見えづらいのでおすすめですよ。

かわいらしい柄がプリントされた『ARTIST』シリーズもあります。2人のアーティストとコラボしたもので、6月下旬に販売予定です。

本当に取れないの?実際に使ってみた

『ブレススクリーン』を実際に装着してみました。

PET素材でできているスクリーンの内側に、シリコーンゴムが付いています。

ゴムひもがなくても、ぴったり顔に固定されました!

顔にはめると、シールドに優しく挟まれるような感覚。

シリコーンゴムは、頬にべったりとつくような不快感はなく、「滑り止めとして支えている」といった感覚で、着けていてもほとんど気になりません。

顔と接触しているのは、シリコーンゴムのみ。鼻、頬などがスクリーンと接触しないので中は蒸れず、快適に呼吸をすることができます。

そして気になるのが、「使用中に外れないのか?」ということ。

試しに、顔を思い切り前後左右に動かしてみると…簡単には外れない安定感があります

さらに激しくジャンプしたり、首を振ったりしても外れません!

ヨガはもちろん、走ったりジャンプしたりするスポーツや、自転車に乗る時にも快適に使えそうです。

PET素材でできているため、従来のマスクとは違い、着用中に濡れても問題ありません。

海やプールでの水遊びの際にも使用できるでしょう。

きっかけは、海で人命を守るライフセーバー

『ブレススクリーン』を開発した株式会社DOUBLE-Hの桑田さんに、詳しいお話を伺いました。

ライター

『ブレススクリーン』を開発した経緯を教えてください!

桑田さん

新型コロナウイルス感染症がまん延し、我々にもできることがないかと考え、フェイスシールドを製作したのです。
2020年5月から、必要としている人々に5千個以上のフェイスシールドを寄贈してきました。

桑田さん

神奈川県藤沢市にフェイスシールドを寄贈した後、「ライフセーバーが着用するマウスシールドを作れませんか」と相談があったんです。

2020年の夏、藤沢市は海開きを行いませんでした。

しかし、人が海に遊びに来ることは予想されていたため、ライフセーバーは活動しなければならなかったといいます。

桑田さんは藤沢市からの要望を受け、『マウススクリーン』を製作しました。

桑田さん

厳しい日差しの下で、マスクをし続けるのは息苦しいものです。ライフセーバーなので、時には、人命救助のため激しく身体を動かすことも。
そこで、『マウススクリーン』をライフセーバーの方々に身に着けていただくこととなったのです。

ライター

『ブレススクリーン』は、『マウススクリーン』から大幅にデザインが変更されていますよね。
改良のきっかけは?

桑田さん

2020年11月頃から、上部が大きく開いている『マウススクリーン』タイプよりも、布マスク、不織布マスクの着用が推奨されるようになりました。
そこで、より顔の輪郭に沿う形に改良できないかとデザインを見直し、完成したのが『ブレススクリーン』です

「身体を激しく動かす時や、真夏の厳しい日差しの中でも息苦しくない」という点はそのまま活かし、デザインの改良に取り組んだ桑田さん。

約半年の試行錯誤を重ね、2021年6月に『ブレススクリーン』が誕生したのです。

PET素材のほか、ライフセーバーと共同開発した『ブレスセーバー』も製作。『ブレスセーバー』には耐水性の高い塩化ビニル素材を使用しています。

『ブレスセーバー』は、ライフセーバーが使用するだけでなく、プール教室の先生が指導中に着用するなど、さまざまな場面で活躍するでしょう。

日常生活のほか、夏祭りや工事現場などでも

ライター

2021年6月現在、ますます暖かい気候になってきました。
『ブレススクリーン』は、これからの暑い季節に活躍しそうですね!

桑田さん

はい!暑い夏、「呼吸がしやすい」ということは本当に重要だと感じています。
真夏の日差しの中を歩く時や、運動をする時など、日常での呼吸のしづらさを少しでも軽減できれば嬉しいです。

桑田さんは、株式会社DOUBLE-Hのほか、工業用照明や看板に用いるLEDなどの光学製品の開発、販売を行う株式会社イフェクトを経営しています。

その関係で、工事現場の人々とやりとりを行うことも少なくないのだとか。

桑田さん

冷房のない環境で身体を動かす工事現場の人々にとって、呼吸のしづらさは大きな問題ですが、マスクをしないわけにもいかない状況です。
そんな彼らが、少しでも働きやすくなればいいなと思っています。

半透明の『ブレススクリーン』を着用すれば、仲間の表情も確認することが可能。

コミュニケーションも円滑に行えそうです。

桑田さん

また、昨年は多くの地域で中止になってしまった夏祭りなどでも活躍できるのではないかと期待しています!

神輿を担いだり、踊りながら町を練り歩いたりする夏祭り。衣装や浴衣を着て踊る参加者にとって、呼吸のしやすいマスクは重宝するでしょう。

『ブレススクリーン』を装着して踊るチアガール

『ブレススクリーン』は、オリジナルの柄をプリントすることが可能。

桑田さんは、「祭りの衣装制作を担う企業と連携して、オリジナルの『ブレススクリーン』の提案なども行っていきたい」と語りました。

「ワクチン接種後の、マスク生活でこそ必要になる」

呼吸のしやすい『ブレススクリーン』について、桑田さんは「ワクチン接種後のマスク生活にこそ必要とされるかもしれない」と語りました。

桑田さん

多くの人がワクチンを接種した後も、しばらくはマスク生活が続くのではないかと感じています。マスクを着用すべきか迷った時に、1つの手段として『ブレススクリーン』を採用していただけると嬉しいです。

桑田さん

特に小売店や飲食業など、接客が伴う職業の人々は、すぐにはマスクを外せないのではないかと。
しかし、接客業で表情はとても重要です。表情が見えるマスクとして、『ブレススクリーン』は活躍できるのではないかと思っています。

『ブレススクリーン』は、『表情が見えるマスク』『呼吸がしやすいマスク』として、多くの人に必要とされるアイテムになるのではないでしょうか。

気になった人は、ぜひスタイリッシュで呼吸がしやすい『BREATHE SCREEN』を試してみてください!

『BREATHE SCREEN』販売サイト:DOUBLE-H


[文・構成/UPDATE編集部]

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