「こんなに音質が違うんだ」 オープンイヤホンで人気の3社で比較してみると

ガジェット By - プラム 更新:

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周りの環境音や声なども聞こえる状態で、音楽が楽しめるオープンタイプのワイヤレスイヤホン(以下、オープンイヤホン)。

耳をふさがないため、ながら聞きにちょうどよく、不快感も少ないと注目度の高まってきているタイプです。

さまざまなメーカーが独自の技術を駆使して開発が続けられていますが、まだ使ったことがないという人がほとんどでしょう。

そこで、『BOSE(ボーズ)』『HUAWEI(ファーウェイ)』『ANKER(アンカー)』と、大手メーカー3つのオープンタイプイヤホンを聞き比べ!

サイズ感や使い心地、さらには音質に違いはあるのでしょうか…検証してみます。

オープンイヤホンを聞き比べてみると… 三者三様の特徴が!

今回聞き比べたのは、高価格帯ですが重低音がきいており、音質のよさに定評のあるボーズから『Ultra Open Earbuds(以下、イヤーバッズ)』。

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さらに、独特な見た目ながら、音質のよさで人気の高い、ファーウェイの『FreeClip(フリークリップ)』。

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そして、充電器やモバイルバッテリーなど、コスパの高い商品がグッと心を掴むアンカーの『エアロフィット』の3つです。

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価格でいうとイヤーバッズが1番高価格帯で、次にフリークリップ、最後にエアロフィットの順で安く販売されていることがほとんどでしょう。

どのような違いがあるのかを早速見ていきましょう!

オープンイヤホン比較:サイズ感

まず大きさを比べてみます。

ケースのサイズ感はひと目で分かるように、アンカーのエアロフィットが1番大きく、次いでイヤーバッズ、さらにひと回りほどコンパクトなフリークリップの順。

上がアンカー、左がファーウェイ、右がボーズ

イヤホン本体を比較してみると、やはりエアロフィットが1番大きく、次いでイヤーバッズ、フリークリップという順位でした。

左からボーズ、ファーウェイ、アンカー

このサイズの違いは、耳につける位置によって大きく変わります。

というのも、イヤーバッズやフリークリップは、イヤーカフのように耳の横に引っ掛けるタイプ。対して、エアロフィットは、耳の上部に引っ掛けるタイプです。

耳を囲む必要があるため、サイズが大きくなってしまうのは致し方ないでしょう。

重さは片耳でエアロフィットが約8.5g、イヤーバッズが約6g、フリークリップが約5.6g

大きさの割に、エアロフィットがそれほど重くないことが分かります。

オープンイヤホン比較:使い心地

先述したようにイヤーバッズとフリークリップは、イヤーカフのように耳の横で挟むタイプ。

イヤーバッズ

フリークリップ

使う前は圧迫感があり、耳が痛くなるものだと思っていましたが、実際はほどよいフィット感で、慣れてしまえば気になりません。

それでいて、ランニングなどの軽い運動をしても外れることはなく、しっかりとポジションを維持してくれます。

エアロフィットは耳に引っ掛けるタイプなので、より外れる心配はありません。

エアロフィット

それよりも心配だったのが、メガネを装着していると「ツルがエアロフィットに干渉するのでは?」ということ。

しかし、メガネを付けている人に試してもらったところ、それほど当たるような不快感はなく、頻繁に付けたり外したりしなければ「不便さは感じない」とのことでした。

メガネをしていても大丈夫

筆者的に使い心地で大きく違いを感じたのは、タッチコントロールと物理ボタンです。

フリークリップやエアロフィットは、本体を触ることで操作できるタッチコントロールを搭載していますが、イヤーバッズは物理ボタンで操作する仕様になっています。

タッチセンサーだとちょっと触っただけでも誤作動を起こすことがあるので、物理ボタンのほうが使いやすく感じました。

オープンイヤホン比較:音質

好みの問題もありますが、筆者が率直に感じた音質のよさで順位をつけるなら、1位は間違いなくイヤーバッズです。

重低音の奥深さ、迫力は「さすがボーズ!」のひと言。オープンイヤホンは周囲の音が聞こえるので、そこまで音質は期待していませんでしたが、正直驚かされました。

また、イマーシブオーディオモードでは、目の前にライブのスピーカーがあるような迫力のある音が楽しめます。空間を感じるような音響は、映画などを見る時にも向いているでしょう。

しかし、イヤーバッズよりも安いフリークリップも負けていません。

低音もしっかりと響きながら、中高音もクリアに聞こえ、全体的にバランスよく楽しめます。

ゲームなどに使っても、付属のスピーカーでは聞こえなかった細かい音まで再現してくれるので、より没入感を持ってプレイすることができるでしょう。

通話時の音声で比べると、フリークリップのほうがイヤーバッズよりも声が聞き取りやすくクリアでした。

エアロフィットは、低音はそこそこきいていますが、高音はかなり曇った感じ。音の解像度も低く、あまりクリアな音質とはいえません。

ただ、口コミを見てみると「アプリを使うと音質が大きく変わる」ということで、アンカーのアプリを使ったところ、かなり音質が化けました。

もともとの音質とはいえないかもしれませんが、イコライザーの設定次第で、高音や中音域はかなりクリアになります。

3種類の中で唯一1万円台で買えるモデルと考えると、コスパが高いといわれる理由が分かるでしょう。

オープンイヤホン比較:性能

オープンイヤホンを使うにあたって、比較しておきたい性能といえば連続再生時間や防水性能などです。

イヤホン本体のみの再生時間は、イヤーバッズが約7時間、フリークリップが約8時間、エアロフィットが約11時間となっています。

やはり本体のサイズが大きいだけあって、エアロフィットは長時間の再生が可能なようです。

防水・防塵性能は、イヤーバッズがIPX4、フリークリップがIP54、エアロフィットがIP57の防水性能を持っています。

イヤーバッズは防塵性能がなく、防水というよりも防滴性能といったところ。とはいえ、雨や汗くらいなら気にせず使えるので、日常使いでは問題ありません。

フリークリップとエアロフィットは防塵性能を持っているため、どこでも使えるのが強み。特にエアロフィットは、多少水没させても大丈夫な防水性能を持っているので安心です。

イヤーバッズ 性能

本体サイズ:約1.9cm×1.7cm×2.7cm

重量:約6g

防水規格:IPX4

再生時間:本体約7時間 ケース込み27時間

フリークリップ 性能

本体サイズ:約2.5cm×2.2cm×2.6cm

重量:約5.6g

防水規格:IP54

再生時間:本体約8時間 ケース込み36時間

エアロフィット 性能

本体サイズ:約1.6cm×3.8cm×5cm

重量:約8.5g

防水規格:IP57

再生時間:本体約11時間 ケース込み42時間

オープンイヤホンを3種比較検証してみた まとめ

注目度が急上昇しているオープンイヤホンで、人気の商品3種類を比較検証してみました。

音質だけでいえば、イヤーバッズが断トツで好みでしたが、価格などを考慮するとフリークリップがもっとも納得感があります。

コスパという点でいえば、フリークリップがおすすめでしょう!

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エアロフィットは音質に関してはいまいちでしたが、1万円台で購入ができるという点は魅力です。

オープンイヤホンの入門としてはいいかもしれません。

今後もさまざまなメーカーから発売されるであろうオープンイヤホン。周りの環境音が聞こえるので、散歩などが好きな人には特におすすめですよ。


[文・構成/UPDATE編集部]

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