食器のシェアリングサービス『うつわの、』が素敵 毎日の食事が楽しくなるかも

生活雑貨 By - UPDATE編集部 更新:

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響により、外食の機会が減り、自宅で食事をすることが増えましたよね。

また、多くの企業でテレワークが導入され、家族が家にいる時間が長くなったため「料理の回数が増えた」「毎食、料理をするのが大変」といった声が上がりました。

そこで、毎日の食事を華やかにしてくれる『うつわの、』という食器のシェアリングサービスをご紹介します。

一般家庭向け、食器シェアリングサービス『うつわの、』とは?

『うつわの、』のサービス内容がこちら。

・一般家庭向けの月額制、食器シェアリングサービス。

・1セット9点の食器が届く。ペアや家族で利用できる、2セット18点もあり。

・1か月間ごとに、別のセットと交換。気に入れば次の月も継続して利用可能。

・継続ではなく、1か月間だけのスポット利用もできる。

・シェアする食器は、スタッフが消毒、クリーニングしているので安心。

かわいい食器にテンションが上がる!

『うつわの、』に申し込むと、9点もしくは、18点の食器が1箱で送られてきます。

内容は、大皿、中皿、小皿、中鉢、小鉢など…。

2021年4月現在、レンタル可能な7セットがこちらです。

セット名:ドロップ

セット名:アラベスク

セット名:陽だまり

セット名:月あかり

セット名:深海

セット名:木の葉

セット名:泉水

色とりどりのかわいらしい食器たち。

美濃焼、瀬戸焼を中心に『うつわの、』のスタッフが、産地で一つひとつ手に取り、セレクトしてきたものなのだそうです。

夫婦でそれぞれ違うセットを選択し、さまざまな食器を楽しむこともできます。

また、すべて職人の手作りなので、同じ種類でも柄や色合いなど、お皿の表情が少しずつ異なっているのだとか。

同じセットを2つレンタルして、それぞれの個性を見比べてみても楽しいかもしれません。

『うつわの、』のコース料金は?

サービスは2種類。継続し続けるコースと、1か月だけ利用するコースがあります。

【継続コース】
<1セット(食器9点)> 
初月割引:3,300円
2か月目以降:4,400円

<2セット(食器18点)>
初月割引:6,600円
2か月目以降:8,800円
※3か月以上の継続利用が必要。1か月ごとに食器のセットを変更することができます。

【スポットコース】
<1セット(食器9点)>5,500円
<2セット(食器18点)>9,900円

スポットコースを利用すれば、クリスマスや正月、結婚記念日などのイベントを、素敵な食器で彩ることができますよ。

レンタル中の食器を割ってしまったら?

食器をレンタルして使っているうちに、落として割ってしまうこともあるでしょう。

故意の破損でない限り、無償で同じ食器と交換してくれるそうです。

専用の箱に詰めて返却!スタッフが消毒、クリーニングも

食器は専用BOXで送られてきます。返却時は、送られてきた箱に食器を詰めて送り返すだけ。

『うつわの、』では、ユーザーから返却された食器を消毒液に漬け、その後一つひとつ丁寧にクリーニングを行っているそうです。

また、食器にソースや食材などの色が沈着している場合は、400度以上の窯で焼きなおす『再焼成』を行うことも。

窯元と協力して、徹底的なクリーニングとメンテナンスが行われていますよ。

コロナ禍で『うつわの、』のサービスが生まれたきっかけは…?

『うつわの、』は2020年11月のコロナ禍で誕生したサービス。

『うつわの、』のサービスについて、発案者でCEOの近藤さんと、CIOの岡島さんにさまざまなお話をお伺いしました。

ライター

『うつわの、』のサービスを始めたきっかけを教えてください!

近藤さん

2020年4月頃、コロナ禍で社会の状況がどんどん変化していく中、「何か楽しいことはできないだろうか」と考えていました。

近藤さん

そこで、『おうちの中を楽しくする』というキーワードをもとに、「自分が楽しくなるのはどんなことか」を考えていくうちに、このサービスを思いつきました。
コロナ禍だからこそ、思い浮かんだアイディアだったと思います。

『うつわの、』のサービスを思いついた近藤さんは、岡島さんなど、信頼のおける知人に相談。その後、2020年11月にサービスを開始しました。

ライター

コロナ禍で新事業を始める不安はありましたか?

近藤さん

アイディアを思いついた時、ほかに類似するサービスが存在していなかったのです。
なので「とにかく、やってみよう!」という感じで、特に不安はありませんでした。

岡島さん

レンタルできる食器を集める際に、「県外に探しにいけないのでは?」という不安はありました。
でも、不安といえばそのくらいで、「あとはやってみよう!」という気持ちが強かったです。

現在、近藤さん、岡島さんを含め、3名のスタッフですべての業務をこなしているのだとか。

3名とも、もともと食器に関わる事業に携わっていたわけではないそうです。

そのため、商品となる食器をどこで仕入れるか、どんな企業に協力を仰げばいいのかなど、すべて手探りの状態だったといいます。

岡島さん

コロナ禍で、多くの飲食店が時短営業や廃業となってしまう中、そういった業界に食器を提供していた窯元や、卸売業者の売り上げも落ちていたようです。

岡島さん

そんなタイミングで、私たちの新サービスについていろいろな方に相談をしたのですが、みなさん快くお話を聞いてくださって。

近藤さん

サービス内容を説明すると「こんな器もあるよ」「この食器もどう?」と、いろいろな商品を紹介してくださったんです。

「食器をレンタルするという、前例のないサービス内容だったので、協力してくれる人がいるのか不安だった」という近藤さんと岡島さん。

しかし、振り返ってみると、コロナ禍だったからこそ、新事業に多くの人が興味を持ってくれたのかもしれないと感じているそうです。

現在は、『うつわの、』を運営している、愛知県名古屋市周辺の窯元や卸売業者に協力してもらい、美濃焼や瀬戸焼を中心に、シェアできる食器を集めているのだとか。

近藤さん

コロナウイルスが終息した後には、さまざまな和食器を仕入れるために、全国に探しに出かけたいとも思っています。

幅広い年齢層の人々がサービスを利用中!

ライター

現在、サービスを利用しているユーザーについて教えてください!

近藤さん

ご家族でご利用いただいているご利用者様が多いです。
年齢層も幅広く、いろいろな方にご利用いただいています。

ライター

ユーザーからの声で、嬉しかったことはありますか?

近藤さん

「家族間での会話が増えた」という声を多くいただいていて…。

近藤さん

「夫婦ゲンカをしなくなった」というコメントをいただいたこともあります。
私としては「食器だけでそんなに変わるの!?」と驚いています。

岡島さん

こういったことは、私たちは予想していなかったことでした。
器に合ったランチョンマットなどを、家族で買いに行ったり、盛り付け方を一緒に工夫したりされているようです。

岡島さん

『うつわの、』のサービスは、単に、素敵な食器を紹介するだけではなく、家族間のコミュニケーションの手助けにもなっているんだなと…。
それが嬉しかったです。

近藤さん

「6歳の娘が、『器が違うと味が変わるね』なんていい出しました」という声もいただいていて。
大人を対象としたサービスとして始めましたが、ご家族のみなさんで楽しんでいただけているようで、とても嬉しいですね。

返却される器とともに、ユーザーからの手紙が同梱されていることもあるのだとか。

サービスの利用者が、シェアした食器で毎日の食卓を楽しんでいることが伝わってきますね。

ちなみに、実際にユーザーが食器を利用している様子がこちら。

料理を盛り付けるだけでなく、おやつを食べる時に使ったり、一輪の花を飾ってみたり、さまざまな使い方がされています。

『うつわの、』というサービス名の由来には、『その後に続く言葉をユーザーに自由に連想してほしい』という想いがあるのだとか。

サービス名の由来通り、ユーザーそれぞれが自由に食器を楽しんでいるようです。

愛着が湧いた食器は購入できる?

ライター

1か月間利用して、愛着が湧いた食器のセットは、購入できるのでしょうか?

近藤さん

現在、食器の販売サービスは行っておりません。
というのも、このサービスを通して、『物を捨てないサステナブルな暮らし方』を提案していきたいという想いもあるので…。

近藤さん

このサービスを利用することで、楽しく、地球がよろこぶ『サステナブルな活動』を日常に取り入れてほしいなと思っています。

ユーザー同士のコミュニティや、体験イベントも開催

現在『うつわの、』は、Facebook上で利用者同士が交流できるコミュニティも作成しているそうです。

「器を通して、さまざまな体験を共有できる場にしていきたい」とのこと。

また、今後『うつわの、』で利用できる食器を触れることができる体験イベントも行っていくのだとか。

2021年4月24日には、愛知県名古屋市の『カフェコスモス』で、『うつわの、』でシェアされている食器にスイーツを盛り付ける体験イベントが、無事に開催されました。

岡島さん

今後は、このような体験イベントも開催していきたいと考えています!

次回のイベントは、2021年6月下旬を予定しているそうです。

サービスを利用してみようか悩んでいる人は、今後開催される体験イベントに足を運んでみてくださいね。


[文・構成/UPDATE編集部]

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