家に余ってた9個の保冷剤 何かに使えないかと思ってたら「そんなことになるんだ」「これは面白い」

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梅雨明けが話題になり始めたら、本格的な夏はすぐそこ。

お出かけの時にお弁当を持っていったり、冷たい飲み物を冷たいまま持ち歩いたりしようとしたら、クーラーバッグなどに保冷剤を入れて持ち運ぶのではないでしょうか。

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冷凍庫で凍らせた保冷剤は、手で持つとかなり冷やっこいですよね。

「この保冷剤の冷たさを、夏らしく生かす方法はないか…」と考えていた筆者。ふと、ある検証を思い付きました。

保冷剤から生じる冷気、冷房代わりにできない?

筆者が思い付いたのは、保冷剤の冷気をハンディファンで送風すること。

ハンディファンは空気を一度取り込んでから送り出す仕組みのため、空気を取り込む場所の近くに保冷剤を置いておけば、冷気を送り出してくれるのではないかと考えたのです。

この検証がうまくいけば、ひょっとしたら冷房よりも電気代を節約して涼むことができる…かもしれません!

今回の検証に使用するハンディファンは、『CICIBELLA 冷却プレートハンディファン』というもの。

手持ちはもちろん、ヘッド部分を折りたたむことができるため、卓上ファンとしても使用することができます。

まずはハンディファンによる風の温度を測りましょう。

株式会社タニタの『デジタル温湿度計 TT-559』を使用し、この温度計に向かって送風します。

送風モード3段階の中でもっとも弱いモードに設定し、温度計に向けて5分間送風しました。

計測開始時の温度は24.1℃

ハンディファンで風を5分間当てた後は、23.6℃まで下がりました。

5分で0.5℃も下がるとは、なかなかの効果ではないでしょうか。

保冷剤をハンディファンにセット しかし、衝撃の結果に

では、ハンディファンに保冷剤をセットしてみましょう。

…とはいったものの、ハンディファンに保冷剤ホルダーなどは付いていません。

早くも企画倒れの危機を迎えてしまいましたが、どうにか解決策を見つけました。それがこちら。

ハンディファンの吸気口付近に、保冷剤を積むことにしたのです。

この状態でハンディファンを起動すると、心なしかひんやりとした風が吹いてきた…ような気がしました!

この時の温度計の表示は、先ほどと同様に24.1℃。ここから5分間、風を当て続けます。

見た目も、風のひんやり感も、ちょっと期待できるかも…。

期待に胸を躍らせつつ、作業をしながら待つこと5分。結果がこちらです。

23.5℃。通常時との差はわずか0.1℃です。

「えっ、さっきとほとんど同じ…?」と、戸惑いを隠せない筆者。

ハンディファンに積んだ保冷剤からは確かに冷気が漂っていましたが、通常時と明らかな差になるほどではなかったようです。

3個じゃ足りないなら、9個積んでみよう

保冷剤の冷気が足りなかったなら、保冷剤の数を増やしてみたらどうなるでしょうか。

先ほどは保冷剤が3個だったので、ひとまず9個に増やしてみました

見ているだけで、なんだかひんやりしてきたような気が…。

それでは、保冷剤をハンディファンに積んでいきましょう。

積んでは崩れる保冷剤をなんとか積み上げているうちに、ハンディファンが生き物のような見た目になってしまいましたが、これならきっと大丈夫。

絶妙なバランスを保っているうちに、このまま検証をスタート。開始時の温度は先ほどから少し上がって24.4℃になりました。

作業をしながら温度計をチラ見したところ…先ほどよりもグングンと温度が下がっているではありませんか!

「今度こそいけるか?」と期待まじりの不安を抱きつつ、5分後に確認してみました。

表示されていた温度は22.8℃。なんと、約1.5℃も下がりました。

やはり、保冷剤はたくさん積むべきだったようですね…!

いろいろやってみた結果、結論はコレでした

撮れ高バッチリな検証結果が出たばかりですが、筆者はふと気が付きました。

「この保冷剤って、そのうち溶けちゃうんじゃ…?」

キンキンに凍らせた保冷剤は、最初のうちこそ冷気を放っているものの、外気に触れて温まると徐々に溶けて、冷気も失われてしまいます。

今回の検証のように屋内で数分程度ならまだしも、真夏の屋外のようにとても暑い環境では、保冷剤はあっという間に溶けてしまうでしょう。

…意味ないじゃん!

なお、中身が溶けた保冷剤の表面には水滴が付着する場合があり、その水滴がハンディファンの本体内部に入ると、故障の原因になってしまう可能性も。

検証し終わった保冷剤の表面には、よーく見ると水滴が…

こうした観点からも、保冷剤とハンディファンの組み合わせは実用的ではないでしょう。

ちなみに、この検証で一番ひんやりしたのは保冷剤を冷凍庫から持ち出したり、冷凍庫に戻したりした時でした。

キンキンに凍らせた保冷剤を直接手で持っているので、よく考えれば冷たくて当たり前ですよね。

ただ、ここでも1点問題が。キンキンに凍らせた保冷剤は、ずっと持っていると凍傷になってしまいそうなほど冷たかったのです。

握れないほどキンキンな保冷剤

ちょっと運ぶ程度ならともかく、冷たすぎてチクチクするような状態のもので身体を冷やすというのは、ちょっと考えづらいですね…。

保冷剤でいろいろと試してみましたが、「やはり本来の使い方が一番」という結論に達しました。

身体を冷やす際はエアコンや扇風機などを、飲食物を冷やす際は保冷剤を、それぞれ適切に使い分けましょう…!


[文・構成/UPDATE編集部]

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